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2004年8月29日 (日)

『双月城の惨劇』加賀美雅之

4334074685.jpg双月城の惨劇
加賀美 雅之 (著)

ドイツのライン川流域にある古城「双月城」で起きた陰惨な事件。フランスのパリ警察が誇る名探偵ベルトランとドイツのベルリン警察が誇るストロハイム男爵が、この惨劇の解決に乗り出し、推理対決が始まった!


ドイツの古城、おどろおどろしい伝説、美しい双子の令嬢、密室内での不可能殺人、そして名探偵と聞いただけで、わくわく期待が高まりつつ読み始めました。が…読後、う~ん、なんだか何か物足りない感じです。

それは何かと考えると、作者の表現力、描写力の稚拙さなのでは、と思いました。「○○は驚愕した」とか「酸鼻な光景」とかありきたりなフレーズが繰り返し使われているのですが、もっと違う表現ができなかったのかなぁ、と。舞台設定、登場人物など、十分に魅力的なので、これに表現力が加われば、もっと陰惨さやおどろおどろしさが際立ってくるのではないかと思います。

また、伏線の張り方が下手くそです。トリック自体を完全に見抜くことは出来ないかもしれませんが、すぐに、これがトリックに関係しているであろう、ということが分かってしまうんですよね。

しかし、この作品は作者の長編デビュー作。この作品のテイストはかなり好みなので、今後の作品に期待!ですね。作者オリジナルの名探偵を登場させた、日本を舞台にした作品も読んでみたいです。(この作品はディスクン・カーのバンコランものの偽作として書かれたものです。)

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