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2004年8月 4日 (水)

『硝子のハンマー』貴志祐介

4048735292.jpg硝子のハンマー
貴志 祐介 (著)

六本木のビルの最上階で、介護会社の社長が撲殺された。殺害現場は完全な密室。逮捕された専務の無実を信じる弁護士の青砥純子は、防犯コンサルタント榎本径とともに密室の謎にせまる。


貴志祐介さん初の本格ミステリィ、しかも密室、という点に引かれて手にした作品。
確かに、面白いのは面白かったのです。ですが、いまひとつ何かもの足りない感じがするんです。

トリックが分かっても、「おおっ!なるほどね~!!」とは思えないんですよ。「ふ~ん、そんなことが可能なんだぁ」って感じで。犯人が犯行準備をしているところなんて、あまりに専門的すぎて、何をどうしてどうなったのか全く分からなかったよ。

作品は二部構成になっています。
前半は、事件発生から女性弁護士が防犯コンサルタントの力をかりて密室の謎に挑む部分。
後半は、犯人の視点から事件の経緯を述べている部分。

前半は謎解き、後半は倒叙、と手法を変えているのですが、両者が上手くかみ合っていない気がしました。トリックは後半部分で犯人が明かしていくので、トリックが解明されるときのゾクゾク感が半減しているような気がします。私は前半の謎解きのストーリー展開のままで最後まで突っ走ってほしかったなぁ。でも、後半があるおかげで、犯人の犯行にいたる心情がより理解できる、ともいえますけどね~。

と、いろいろ言ってますが、この女性弁護士・青砥純子と防犯コンサルタント・榎本径を探偵役にした次回作が出たとしたら、絶対に読むと思います(笑)。

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コメント

こんばんは。

>両者が上手くかみ合っていない気がしました

そうですよね。
どっちがなくてもお話が成立しちゃうような…(笑)。
個人的には前半だけでもごちそうさまなのですが。
貴志祐介は初めて読んだのですが、後半部分が貴志流なのでしょうかね?

投稿: 雷蔵 | 2004年8月 5日 (木) 00:55

雷蔵さん、こんにちは♪

後半のような心理描写に惚れている読者さんは多いみたいですね。
私は謎解きが好きなので、前半が好きですね~。仮説を立てては検証し、次第に真相に近づいていく過程にワクワクするんですよね。

投稿: Mana | 2004年8月 5日 (木) 16:40

評価が高いので、読もうか迷っている一冊です。

専門的な描写とは...。
じっくり取り組めるときにほんだ方がいいかも、と思いました^^;

投稿: KOROPPY | 2004年8月 5日 (木) 22:44

KOROPPYさん、こんにちは♪

森博嗣さんも真っ青の(?)理系トリックなんですよ~。理系部分はそんなに多くないんですけど、肝心なトリック部分が理系なのですよ。
ミステリィ好きなら、読んでみて吉だと思います♪ちなみに、私は2日で読み終えました。

投稿: Mana | 2004年8月 6日 (金) 21:17

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タイトル:硝子のハンマー 著者  :貴志祐介 出版社 :角川書店 読書期間:2005/03/04 - 2005/03/09 お勧め度:★★★★ [... [続きを読む]

受信: 2005年3月11日 (金) 13:42

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