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2004年9月25日 (土)

『監獄島』加賀美雅之

4334075754.jpg4334075762.jpg監獄島 (上)
監獄島 (下)
加賀美 雅之 (著)

-----[ あらすじ ]-----
パリ警視庁予審判事ベルトランと甥のパトリックが事件の謎にせまるシリーズ第二弾。
舞台は1927年、フランスはマルセイユの沖合に浮かぶ孤島にあるタントワーヌ刑務所。ここでひそかに進行しているらしい陰謀を探るため刑務所へ訪れた一行は、恐るべき連続殺人事件に遭遇する…。
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長かったぁ……。
上巻が521ページで下巻が568ページ(原稿用紙2400枚分だそうです)と、かなりの分厚さです。

この作品の舞台設定や雰囲気は好きだし、構成もトリックもよく考えたなぁ、と思いました。作者の本格ミステリに対する思い入れや好きな作品へのオマージュも伝わってきます。でも、それにしても、長すぎなのでは?!ひとつの作品にいろいろ詰め込みすぎの印象です。

不可能犯罪が次々と起きます。そのたびに、事件の状況が詳細に説明され、しかも同じ説明が何度も繰り返されます。おまけに前に起きた事件の復習的説明も追加されたりするので、途中はダレダレでした。読者にフェアに提示したいという意図は分かるのですが…。少しくどすぎるのでは、と思いました。

紋切り型の表現(「あまりの凄惨さに戦慄した」「悪魔のような犯人」など)の繰り返しや、芝居がかったセリフにも、少々ゲンナリ。これで古典風の雰囲気がかもし出されているとは思うのですが…。慣れるまで辛かったです。が、この点は読んでいるうちに慣れてきました。

古典的な探偵小説ファン、本格ミステリィが大好きな人、不可能犯罪のトリック解明が好きな人は一読の価値がある作品だとと思います。が、そうでなない人や、本格ファンでもこの作品の雰囲気に馴染めない人が読破するのは、かなりキビシイような気がします…。

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本日ご紹介するミステリーは、加賀美雅之さんの「監獄島 上」です。加賀美さんは東川さん、石持さんと同様にカッパ・ワンで受賞された方です。1作目は「双月城の惨劇」で、今回ご紹介するのは2作目となります。「ベルトランシリーズ」と呼ばれるシリーズ物です(登場�... [続きを読む]

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