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2004年10月 2日 (土)

『ラッシュライフ』伊坂幸太郎

4106027704.jpgラッシュライフ
伊坂 幸太郎 (著)

-----[ あらすじ ]-----
画廊経営者と画家、泥棒、新興宗教の信者、不倫カップル、リストラされたおじさんと老犬。5つの物語がいつしか一つの騙し絵に…。
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伊坂幸太郎作品の初読み本として、酔眼漂流記の雷蔵さんに推薦していただいた一冊です。

全く無関係に進行していた5つの物語が、次第につながっていく展開がみごとです。そして、そのつながり加減が絶妙。「驚いた」とか「やられたー」ではなく、なんんとも心地よい感じがしました。もしかしたら、自分も誰かと、こんな風につながっているかもしれないな…と思いました。

それぞれの物語は、重かったりダークな内容をはらんでいたりするのだけれど、さらっと軽快なタッチで書かれているので、気持ちよく読めました。読み終わった後、しみじみするような、ちょっとせつないような、なんとも言えない気持ちになりました。

人生うまくいかないなぁ~、なんて、心が弱ったときに手にしたい一冊だと思いました。


以下、ネタバレがあります!!


5つの物語は並行して起こっているのではなく、実は、それぞれ1~3日ほどのズレがありますよね。
この時間軸のズレ、私は喫茶店のコーヒー半額券で気が付きました。
川原崎と京子は使えたけれど、豊田は使えなかった…。
なので、豊田のは有効期限後だったんだろうな、と。
でも、それぞれがどの程度ズレているのかは、最後に白人女性のスケッチブックの場面まで分かりませんでしたね~。


ものすごく気になるのは、強盗老夫婦の拳銃。この拳銃は京子の拳銃とは別のものなのでしょうか??
京子がなくしたコインロッカーの鍵は、翌日、豊田が拾ったの?

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コメント

「ラッシュライフ」はいかがでしたでしょうか?
伏せ字の部分は実によく計算されていますよね。
バラバラの物語が繋がるのは判っていることなんですけど、そんな風にくるとは。
読み返すといろいろな発見がありますよね。

ちなみにこの後「オーデュボンの祈り」「重力ピエロ」と読むと面白さ倍増です、たぶん(笑)。

投稿: 雷蔵 | 2004年10月 2日 (土) 23:07

雷蔵さん、こんにちは♪

「ラッシュライフ」、とても楽しめました!
計算されつくした構成に感動ですね~。
登場人物もみな個性的で引き込まれて読みました。
次の伊坂作品は、お勧め通り「オーデュボンの祈り」の予定です。
「未来を予言するカカシ」って…(汗)。
楽しみです♪

投稿: Mana | 2004年10月 4日 (月) 13:29

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