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2004年11月 4日 (木)

『龍臥亭事件』島田荘司

龍臥亭事件 (上)
龍臥亭事件 (下)
島田 荘司 (著)

-----[ あらすじ ]-----
御手洗の友人・石岡は二宮という女性に頼まれ、厄払いに同行することになった。霊感に導かれたどり着いたのは、岡山県の山奥の村にある龍臥亭という旅館だった。2人が到着すると同時に、不可解な大量連続殺人事件が始まる…。
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上下巻ともに分厚いですが、ぐいぐい読ませる面白さは十分。

この作品は、「津山三十人殺し」をモチーフとしています。横溝正史の「八つ墓村」で取り上げられたことで有名な「津山三十人殺し」ですが、「八つ墓村」ではほんの数ページで語られているだけです。しかし、この作品では、下巻の大半を、この「津山三十人殺し」のノンフィクションが占めていて、犯人の生い立ちから事件までが、時代背景や事件の舞台とななった村の特徴とともに、詳細に綴られています。内気で秀才だった犯人が、挫折感を味わいプライドを傷つけられ、次第に狂気へと向かっていくさまは、実話だけに迫力があります。

フィクション部分も、オカルトっぽい出だしから、幻想的な旅館・龍臥亭を舞台にして、不可能犯罪、バラバラ殺人事件、亡霊…と、謎また謎の展開で、楽しめました。ただ、ノンフィクション部分にインパクトがあったので、この後に続く謎解き部分が霞んでしまった感がありました。

御手洗シリーズのファンにとっては、今まで御手洗のワトソン役だった石岡が、みごと探偵役をはたした記念すべき作品でもありますね。自分では無理だよ…とウジウジしている石田にはイライラしっぱなしでしたが、無事に事件を解決できてホッとしました(笑)。島田作品ファンには見逃せないサプライズが、最後に待っています。

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