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2004年11月30日 (火)

『暗黒館の殺人』綾辻行人

4061823884.jpg4061823892.jpg暗黒館の殺人 (上)
暗黒館の殺人 (下)
綾辻 行人 (著)

-----[あらすじ]-----
大学生の中也は、友人の浦登玄児に招かれ、九州の山奥にある黒ずくめの館・暗黒館を訪れる。<ダリアの日>に催された宴に特別に招待された中也は、奇妙な料理を勧められ…。
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なんと、上下巻合わせて1293ページ!ものすごいヴォリュームです。
この内容にこれだけのページ数が必要だったのか疑問ではありますが、この長さを読ませてしまう筆力はさすがだな、と思いました。

オカルトっぽい幻想味の強い作品でした。
私は、このような雰囲気が好きなので、幻想世界に心地よく浸りながら、あまり苦痛を感じることもなく読み進めることが出来ました。
しかし、過去の記憶にまつわる同じシーンの繰り返しには、少々ゲンナリ。
下巻では、謎の核心に迫ろうとすると、何か事件が起きて会話が中断したり、「それは私より○○さんから聞いたほうがいい」だの「今は話せないが、そのうち話す」だの、真相がどんどん先延ばしになり、イライライライラ。

それでも、大仕掛け(これは、かなり早い段階で気が付きました)の部分と、視点の部分を、最後にどうまとめるのかをすごく楽しみにして読み続けたのですが…結末を読んで、ヘナヘナと床に座りこんでしまいました。
これって、ありなんですかっ?!
人間消失のトリックや殺人の犯人・動機など、個々は面白かっただけに、力がぬけてしました。

それにしても、この厚さはどうなんでしょう。
よっぽどのミステリファンじゃないと、手に取らないのでは?
まぁ、内容的にも、今までの館シリーズの集大成といった感じなので、ファンを意識した作品であるとは思うのですが、それにしたって長すぎやしませんか?
終盤の謎解きで、冒頭にあった伏線のこと(しかも細かいコトなのだ)を言われても、「そんなこともあったなぁ…(うろ覚え)」という感じ。
もっと贅肉がそぎ落とされていたならば、より楽しめたのではと思いました。
これだけのページ数を読破した、という達成感はありますけどね(笑)。

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コメント

お疲れさまでした(笑)。
私は3章まで読んで止まっています(涙)。
これだけの分量になると気軽に読むってわけにはいかず、気合いを入れ腰を据えないと読み切れないですよね。
結構「長すぎ」という感想をあちらこちらでみてちょっと腰が引け気味なんですけれど…。
これはミステリ好きに神から与えられた試練ってことでしょうか。
頑張って読めばいい事があるよ、と言う(笑)。
なんとか、今年中には読まなきゃなぁ。

投稿: 雷蔵 | 2004年11月30日 (火) 22:23

雷蔵さん、こんにちは♪
ホント、修行か?と思うほどのページ数ですよね。
人によっては苦行になるかも?!。
しかも、読破してもあまりいいことはないかもしれません…(汗)。
私は幻想テイストが好きなので、妖しい雰囲気にひたって楽しく読めたのですが、結末に拍子抜け。
これだけの長さを読まされてコレはないでしょー、と。
雷蔵さんの感想も聞きたいので、ぜひ、読破してください!!

投稿: Mana | 2004年12月 1日 (水) 14:12

かつて日本の作家と欧米の作家を比較して欧米の作品が分量が多いのは,
タイプライターを使用しているからだ,と書かれていたことをふと思い出しました.
日本の作家もほとんどが今はワープロソフトを使っているのでしょうね.
私も長過ぎてうんざりと感じることがあります.
スリムな作品を求む!!でも本来文学はエンターテイメントですから無駄は当然あるわけですよね.
バランスが微妙です…

投稿: tantanmen | 2004年12月 1日 (水) 18:00

tantanmenさん、こんにちは♪
最近は、やたら分厚い本が多いような気がしますよね。
やはり、ワープロの普及も一要因なのでしょうか…。
暗黒館の1293ページを読破した私には、もう怖いものはないかも?!
厚い本、ドンとこい!(笑)

投稿: Mana | 2004年12月 2日 (木) 17:48

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松本清張(「黒革の手帖」)や森村誠一(「人間の証明」)のような社会派ではなく、 江戸川乱歩や横溝正史のような犯人探しのミステリを《本格ミステリ》と云うけれど、... [続きを読む]

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