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2004年11月12日 (金)

『水の迷宮』石持浅海

433407586.jpg水の迷宮
石持 浅海 (著)

-----[ あらすじ ]-----
夏休みの子供やカップルでにぎわう羽田国際環境水族館。
館長に届いた不信な携帯電話に着信した一通のメールを皮切りに、展示してある水槽を狙った攻撃が始まった。犯人の目的は?
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石持浅海さんは、閉鎖状況を考えるのが本当に上手いですね。
この作品では、通常営業している水族館を見事にクローズド・サークルに仕立て上げています。
多少、強引な感じはしますが、不自然さは感じませんでした。

次々と起こる水槽への攻撃と、その後に届くメール。
緊張感ある展開と、登場人物が交わすロジカルな考察に、どんどん引き込まれました。

しかし…主人公をはじめとする水族館職員たちの行動には違和感を感じてしまうのです。
そして、終盤に向かうにつれ、登場人物の行動に対する理解不能度はどんどん増して行き、事件の解決に至っては、かなりゲンナリ。

裏表紙には

すべての謎が解き明かされたとき、胸を打つ感動があなたを襲う。

とありますが、感動とはほど遠かったです。
「バカ言ってんじゃないよ」という感じ。
<夢の実現>のためという名目で、目をつぶってもいいんでしょうか?
”男のロマン”ってヤツかもしれないけれど、私には心に響いてくるものが何もなかったです…。
わざわざ<感動する>と書かれていたので、期待しすぎたのかもしれませんが。

ほかの方の感想を読んでみると、感動したという意見も多数あったので、私とは相性が悪かった、ということなのでしょう…。
事件の結末に納得できるかできないかで、この作品に対する印象が分かれそうです。

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コメント

この本を読んでいないので本当はコメントできる立場にないのですが,
最近のミステリーは外国のものも含めて,うーん感情移入ができない!と思うものがありますね.
ジェフリー・ディーバーのシリーズなども二転三転どころか七転八転くらいするんですが,
おいおい,それはありか!と結末を知って感じてしまうことがあります.
ミステリーは「騙された!」と言う快感があるから面白いんですが,
人間性や犯行の動機が一般人からかけ離れてしまうと,
いくら物理的に可能であっても読者にとってはつまらないですよね.
それにしても大変な読書量ですね.恐れ入りました.

投稿: tantanmen | 2004年11月12日 (金) 14:28

tantanmenさん、こんにちは♪
やはり、登場人物に感情移入できたり、共感できたり、少なくても(自分はそうしないけど)行動が理解できたりしないと、物語に入り込めないと思うんですよね~。
本格ミステリの場合は、パズル的な部分が面白ければ、たとえ人物が描けていなくても許せる面もあるのですが…。
でも、あまりにも実際の感情とかけ離れているとゲンナリしますよね。
本は、夜寝る前とか、TV見ながら(?)とかに読んでます。
活字中毒なので(笑)。

投稿: Mana | 2004年11月13日 (土) 09:00

石持さんの本は「アイルランドの薔薇」を読みました。たまたま読んだかんじなので、あえて新刊をチェックしてなかったんですが、このブログにいきあたったのも何かの縁だということで、「水の迷宮」読んでみます。

投稿: mataemu | 2004年11月17日 (水) 23:47

mataemuさん、こんにちは♪
石持さんの作品は、奇想天外なトリックよりも、論理的な考察が好みの人に向いているような気がしますねー。
今月末には新刊が出版されるようですよ。
どんな作品なのか、楽しみにしています♪

投稿: Mana | 2004年11月18日 (木) 13:45

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水族館で起る展示生物を狙った脅迫者の攻撃。翻弄される職員。そして殺人。その裏に隠された様々な人の「想い」。それは「夢」の重さ。 [続きを読む]

受信: 2004年11月15日 (月) 02:10

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