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2005年2月 4日 (金)

『陽気なギャングが地球を回す』伊坂幸太郎

4396207557陽気なギャングが地球を回す
伊坂 幸太郎 (著)
祥伝社・2003/02

-----[ あらすじ ]-----
嘘を見抜けたり、正確な体内時計をもっていたりと、ちょっと変わった才能を持っている男女4人組みが見事に銀行強盗を成功させたのだが、逃走中に、手に入れたお金を別の強盗団に奪われてしまう。お金を取り返そうと強盗団を探るうちに事件に巻き込まれ…。
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よく出来たクライム・コメディ映画を見ているようで、とても楽しんで読みました。
とにかく、登場人物同士の会話が楽しくて楽しくて。
ユーモアもうんちくも、スパイスがほどよく効いていて、とにかく楽しい。
脇役も含め、登場人物のキャラクターも魅力的。

伊坂幸太郎の得意技、伏線の張りかたも素晴らしい。
散りばめられた伏線が、終盤でどんどん収束していくさまは、もはや快感です。
「ハハハ、変なことを考えるなぁ」と笑っていたことが、結局ちゃんと役に立っていたりするのにも、思わずニンマリ。

この洒落た軽妙なストーリーの中に、中学生の陰湿で残忍ないじめのことや障害を持つ子供のことのような重い話を、さらりと、ユーモアを交えて、しかし、言いたいことはちゃんと伝わってくるのは作者の力量なのでしょうね。

強いだとか、弱いだとかは、何によって決まるんだ? 草原での噛みつきあい、空中戦、それとも学歴、遺伝子の配列か? 弱肉強食とほざいているおまえの友達は自分より強い奴に殺されることを良しとしているのか? (P122)

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コメント

おおっ、そう言えば「陽気なギャング」は未読でした。
どうもこの表紙に拒絶反応が(笑)。
勝手に思い込んでいる伊坂作品イメージと合わないような…。
そんなことで自分の中では忘れられた存在でしたねぇ。
これを機会に読むことにしましょう。

投稿: 雷蔵 | 2005年2月 5日 (土) 08:54

雷蔵さん、こんにちは♪
以前、雷蔵さんにアドバイスしていただいたおかげで、今ではすっかり伊坂幸太郎のとりことなっております(^^)
確かに、表紙はかなりビミョーな感じですね…。
でも、中身はなかなかのもので、ほかの方の書評にあったように、まさにルパン3世のような軽妙で洒落てて爽快感があって、純粋に楽しめました。
雷蔵さんも、是非!!

投稿: Mana | 2005年2月 5日 (土) 21:52

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受信: 2005年2月 4日 (金) 21:59

» 書籍というよりも脚本?� [BED FUCKERS!!!!!!!]
確実に他人の嘘を見抜くリーダーを筆頭に、正確な体内時計の持ち主、演説の達人、天才スリという面々で組織されたギャング団が活躍する長編エンターテイメント。 [続きを読む]

受信: 2005年8月 6日 (土) 16:04

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