« 今年のバレンタインは… | トップページ | 『海の仙人』絲山秋子 »

2005年2月16日 (水)

『みんな元気。』舞城王太郎

4104580023みんな元気。
舞城 王太郎 (著)
新潮社・2004/10

収録作品
 『みんな元気。』
 『Dead for Good』
 『我が家のトトロ』
 『矢を止める五羽の梔子鳥』
 『スクールアタック・シンドローム』

全体を通して、「愛」、特に「家族愛」が根底に流れていました。
とりわけ、父親の子供に対する愛情が胸を打ちました。
やっぱ、愛だよね~!愛!!
人生いろいろあるけどさぁ、愛があれば大丈夫なんだよー!
と、こんなことを真剣に語ってしまう舞城王太郎作品が、私は好きです。

でもね、面白くない、ということは全く無いのですが、初期作品ですっかり魅了されてしまったような、スピード感やドライブ感やパワーが感じられず、物足りなさが残ります。
今のような作風もキライではありませんが、初期のように勢いのある作品もまた読みたいものです。

収録5作品の中で一番読みにくかったのが、表題作の『みんな元気。』。
家族は入れかえ可能か?などというもの凄いテーマを持ち出してきたので、おおっ!と思っていたら、いつの間にか男女の恋愛の話になっていて…。
ところどころビビッと共鳴する部分はあったものの、展開はいつにも増してはちゃめちゃだし、テーマが拡散してしまっている感じがしました。

一番印象に残ったのは『スクールアタック・シンドローム』。
この作品は、ふかふかソファーの上に引きこもってるアル中気味の父親と高校生の息子の話。
多感な年頃の子供と向き合うには、親もココロして対峙しないといけないのね、などと思いながら読みました。


  崇史は《父親コスプレ》をするなと言う。《親父イメクラ》はいらないと言う。《親父モード》に入るなと言う。
  これはつまり、口ばっかりで物を言うなをいうことだ。
  役割で物を言うなってことだ。
  本気で思っていることを言えってことだ。
  そうだ、言っていることを本気で思えってことだ。
  (P.279)

はい、私も《母親コスプレ》して、母親という役割で物を言っていること、多いと思います…。反省。
そんな言葉では、子供の心には響かない、ってことですね。
親子だけじゃなく、恋人とか、友達とかの間でも、役割で物を言ってちゃ相手には伝わらないよと。
そういうことなんだよなぁ~。

|

« 今年のバレンタインは… | トップページ | 『海の仙人』絲山秋子 »

コメント

早速メッセージありがとうございます♪パソコンに対して割と偏見がありまして、かたくなに避けて通ってきたワタシですが、manaさんがデビユウ戦の相手を親切にしてくれてうれしいです!先ほど息子君が寝ましたので、旦那さんが帰って来るまでのパソ時間です。
息子の名前は歩生と書いて「ふう」と読みます。その名の通り、どこでも目を離すと一人で歩いて行ってしまいます(涙)四月から保育園入園なのですが、集団生活がちゃんとできるのでしょうかね~??manaさんには、男の子ママの先輩としても時々相談してもいいでしょうか?

投稿: マッキー | 2005年2月16日 (水) 21:00

マッキーさん、こんにちは♪
息子さん、とても素敵な名前だわぁ。
4月から保育園なんですね。
今からドキドキですね~。
あまり頼りにならない先輩ママの私ですが、気晴らし(?)のお手伝いにはなるかな(笑)。
子育ての話題を中心にしたblogもあると思うので、いろいろ見てまわるのも楽しいかもしれませんね♪

投稿: Mana | 2005年2月17日 (木) 09:37

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/29403/2872868

この記事へのトラックバック一覧です: 『みんな元気。』舞城王太郎:

» みんな元気:舞城王太郎 新潮社2004 [空っぽな僕と、終わる世界と、フィードバックノイズ。]
[続きを読む]

受信: 2005年5月 4日 (水) 02:40

« 今年のバレンタインは… | トップページ | 『海の仙人』絲山秋子 »