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2005年2月22日 (火)

『海の仙人』絲山秋子

4104669016海の仙人
絲山 秋子 (著)
新潮社・2004/08

-----[ あらすじ ]-----
銀座でデパートの店員をしていた河野勝男は、宝くじで三億円を当て、会社を辞めて海辺の古い家で仙人のような暮らしをしていた。その河野のもとへファンタジーがやって来て…。
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人が生きている限り背負い続けるであろう「孤独」について考えさせられる作品でした。

悠々自適に暮らす河野とユーモラスな神様ファンタジー、そして河野の知人たちによる穏やかな出来事を描いた作品と思って読んでいたら、全然違ってた。
後半に向けてどんどんシリアスな展開になって行き、ほんとうに胸が痛かったです。
最後にひとすじの明かりが見えたような気がしたのが、救いでした。

相手に思いが通じないと分かっていても、それでも思い続ける関係。
愛し合っていても、決して相手の領域を侵さない関係。
それぞれが保つ一定の距離感が、今どきな感じなのかな。

いつか片桐の友達が「なにかすることは前に進むことなのか?」と言っていたこととを思い出した。ファンタジーはその時「自らが自らを救うのだ」と言っていた。
(p.135)

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コメント

お久しぶりです。インフルエンザに感染してました。。。一家そろって!!もちろん順番にバタバタと倒れましたけどね(笑)聞きしに勝る
しんどさでびっくりしました。久々に陣痛を超える痛みに出会いました~!!わたしは名古屋に住んでるのですが、やはり周りも次々に感染して、小学校なんかは閉鎖も多いみたいです。

我が家は昨日から通常生活になり久々に出かけました♪マナさんもインフルエンザ気をつけてくださいね~あ、そうそう!   バックナンバーにあった、台湾ラーメンの店は近所なんですよ~!辛いけど癖になる味です。インスタントになるほど有名な店だけど、私のお勧めは台湾ちまきです!激ウマです。

投稿: マッキー | 2005年2月27日 (日) 21:26

マッキーさん、こんにちは♪
インフルエンザ、一家でかかっちゃいましたか!
それは大変でしたね~。
うちの近辺(横浜)は、まだそんなに流行っていないようなんですヨ。
地域差があるんですね~~。

台湾ラーメンの店、ご近所だなんて羨ましいです♪
ちまちと共に一度食べてみたいですね!

投稿: Mana | 2005年2月28日 (月) 20:21

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» 海の仙人 [ほんのにちようび]
著者: 絲山 秋子タイトル: 海の仙人新潮社 ★★★[あらすじ]銀座のデパートで働いていた河野勝男は、宝くじがあたったのを機に、仕事をやめて富山の海辺へと住み着いた。魚を釣ったり、島へ行ったりして悠々自適に過ごす勝男の前に、ある日「ファンタジー」という神があらわれる。勝男は相変わらずの生活を続けるうちに、一人の女性と親しくなるのだが、その女性はなぜかファンタジーを知っていて・・・。&nbs... [続きを読む]

受信: 2005年4月22日 (金) 00:28

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