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2005年12月 7日 (水)

『シャングリ・ラ』池上永一

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シャングリ・ラ
池上 永一 (著)
角川書店 (2005/09/23)

-----[ あらすじ ]-----
二酸化炭素の増大で地球の温暖化が急速に進み、東京は激しいスコールが降る熱帯へと変貌した。二酸化炭素の排出量を削減するために、東京は森林化を進め、人々は超高層建築「アトラス」へと移住する。しかし、アトラスへ居住できるのは一部のみで、残りの住人は難民となる。これに反発するゲリラ「メタル・エイジ」は政府へ戦いを挑むが…。
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地球温暖化、自然とテクノロジーなどといった環境問題をテーマとしたメッセージ性の強い作品かと思いきや、全然違った。
ひとことで言うと、近未来アクション娯楽小説、という感じか。

『Newtype』というアニメ誌に連載されていた作品だけあって、アニメ化すると面白そうだ。
セーラー服にブーメランで戦う女子高校生とか、平安絵巻から抜け出たような装束の不思議少女とか、キャラクター設定もストーリーも、アニメファンを意識しているように思った。

ストーリー展開はかなり強引で、つっこみどころ満載。
細かいことは気にしちゃダメなんですね?

前半は立派な近未来SF小説だったのだが、話が進むにつれ、どんどんハチャメチャに。
これはもう笑いを取りにきてるとしか思えん。
そういう意味では、楽しかったけどね。
それにしても、國子出生の謎や、アトラス建設の真の理由など、もう少しましなオチは考えられなかったものか。

一番面白かったのは、女と女(含むニューハーフ)の壮絶舌戦バトル。
これ、最高! 思いっきりツボで何度も大爆笑した。
でも合わない人はドン引きだろうなぁ…。

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コメント

はじめまして、TBさせていただきました。
モモコの口から飛び出すネタの数々にかなり笑わせてもらった作品でした。

投稿: モーラ | 2006年1月31日 (火) 14:31

モーラさん、こんにちは。
本当にモモコさんは最高ですよね!
私もこんな女性(?)を目指したいです(笑)。

投稿: Mana | 2006年1月31日 (火) 21:30

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