« バレンタインはカレーで | トップページ | ぶり大根 »

2006年2月15日 (水)

『予知夢』東野圭吾


4167110083
予知夢
東野 圭吾 (著)
文藝春秋 (2003/08、初出2000/06)

-----[ あらすじ ]-----
警視庁捜査一課の草薙俊介が持ち込んだ不可思議な事件を、探偵ガリレオこと帝都大学理工学部物理学科助教授の湯川学が科学者の視点から論理的に解決していく連作ミステリ。

収録作品
 ・夢想る(ゆめみる)
 ・霊視る(みえる)
 ・騒霊ぐ(さわぐ)
 ・絞殺る(しめる)
 ・予知る(しる)
-------------------

「探偵ガリレオ」シリーズの第2作目。

予知夢、霊、ポルターガイスト、火の玉など、事件とは直接関係がなさそうに見えるオカルトめいた出来事を科学的に解明することで意外な真相が明らかになるのだが、どの作品もトリックに驚かされただけでなく、物語としてもよく出来ているのには感心した。

こういうトリックが主体の短編の場合、物語的には無味乾燥というか、クイズの問いと答えのような作品になってしまっていたり、明らかに登場人物の行動が不自然だったりして、「このトリックを使いたかったのは分かるんだけどねぇ…」と思うことがたびたびある。謎解きを楽しむという意味ではいいのだろうけど、読んでいてゲンナリすることも。

しかし、さすがは東野圭吾!
事件の背景となる物語がよく考えられているので、犯人の心理状態や犯行の動機も十分に納得できるものとなっている。読了後は、作品ごとに違った余韻が残る。
謎の解明部分には、冷静に考えると「んんん?」と思う部分もあるのだが、読んでいる最中は違和感がないし、不思議と説得力もある。この辺も著者の筆力なんだろうな。

その反面、肝心の探偵役である湯川の魅力がほとんど伝わってこないのが残念。シリーズものの場合、探偵の魅力って大切だと思うのだけれど。

|

« バレンタインはカレーで | トップページ | ぶり大根 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/29403/8639024

この記事へのトラックバック一覧です: 『予知夢』東野圭吾:

« バレンタインはカレーで | トップページ | ぶり大根 »