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2006年8月31日 (木)

『いつもの朝に』今邑彩


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いつもの朝に
今邑 彩(著)
集英社 (2006/03)

-----[ あらすじ ]-----
画家の日向沙羅には中学生で年子の2人の息子がいる。夫は事故で亡くなっていた。兄の桐人は成績優秀、スポーツ万能、容姿端麗で人望もあり学校ではアイドル的存在だが、弟の優太は勉強もスポーツも全くだめなうえにチビでニキビでぱっとしない。優太は、ちょっとしたきっかけで、父から贈られたぬいぐるみの中から奇妙な手紙を発見する…。
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出生の秘密を知ってしまったせいでアイデンティティーが崩壊し苦悩する兄弟と、家族の絆の物語。

ミステリ的な部分はあるものの答えは予測の範囲内。
自分の忌まわしい出生の秘密を知り苦悩する…という設定は既視感をいなめないし、ストーリー展開もありがちなように思えた。
それでも二段組で410ページを一気読ませるものがあったし、読みやすくもあると思う。
重いテーマをあつかっているけれども、どんよりと暗い気持ちにならないのもいい。

ただ、ラストはどうなんだろう。
結局彼は自分の血の呪縛からは解き放たれなかった、ということにならないか?
なんだか釈然としない終わり方だった。

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2006年8月30日 (水)

お気に入りのアボカド

3141よく行くデパ地下で美味しいアボカドを見つけてしまいました。
とにかく、じっくり選ばなくてもハズレがない!
食べごろのように見えたのにまだ硬かったり、逆に熟れすぎて黒くなっていたりで、切ってガッカリ…ってことが全くないのです。
味も濃厚で、とても美味しい。

このアボカドは普通のものより2月以上長く樹上で熟成させているのだとか。
しかも、この栽培方法は特許庁に登録されているんですって!(写真では見難いけれど”特許品”と書かれたシールが貼られている)
やっぱりアボカドのポイントは熟成なんだなぁ~。

もともとアボカドは大好きだったのですが、このアボカドを知ってからますます好きになりました。
もうこれ以外のアボカドは買う気がしない、ってほど気に入ってます。

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2006年8月28日 (月)

「怪盗グリフィン、絶体絶命」法月綸太郎

4062705788怪盗グリフィン、絶体絶命
法月綸太郎 (著)
本秀康 (絵)
講談社ミステリーランド (2006/03)

-----[ あらすじ ]-----
「あるべきものを、あるべき場所に」が信条の怪盗グリフィン。オストアンデルという人物から、NYのメトロポリタン美術館にあるゴッホの自画像をすり替えて欲しい、という依頼を受ける。この依頼のおかげで、グリフィンはカリブ海のボコノン共和国にいるパストラミ将軍が保管している人形を奪取するという依頼も引き受けざるおえなくなり…。
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これぞ大人も子供も楽しめる作品だ!

ゴッホの贋作疑惑を発端にして、騙し騙され、何がウソでホントなのか、二転三転する展開に思わず引き込まれる。
ルパン3世と007を足して2で割ったような(?)軽快でスリリングな冒険活劇なのだけど、そこには法月さんらしいロジックもしっかり効いている。アクションあり、頭脳戦ありで、テンポもよく、とても楽しく読めた。

失礼を承知で言いますが…法月さんてば、こんな作品も書けたのね!おみそれしました!!

ミステリーランドには、これを子供に読ませるのはどうなのよ…?という作品がけっこうあるのだけれど、本書は積極的にオススメできる作品だ。家族で楽しめること間違いなし!

ただし、これを読んで法月さんの作品に興味を持った方に、次にどの法月作品をオススメすればよいのか…正直困ります…。

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2006年8月25日 (金)

なすとオクラのみそ汁

Nasu_okuramis今年の夏よく作ったみそ汁。
なすとオクラの組み合わせは、いかにも夏っぽいな~と思いながら作ってます。
今回はわかめを入れましたが、お豆腐や油揚げを入れることも。
オクラはなすが煮えてから入れたほうが緑色が鮮やかで食感もよく出来上がりますよー。


--<材料メモ>--
・なす1本
・オクラ5本
・乾燥わかめ大さじ2
・だし3カップ
・みそ大さじ3
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2006年8月24日 (木)

「落下する緑」田中啓文

4488012086落下する緑
田中 啓文 (著)
東京創元社 (2005/11/29)

-----[収録作品]-----
 ・落下する緑
 ・揺れる黄色
 ・反転する黒
 ・遊泳する青
 ・挑発する赤
 ・虚言するピンク
 ・砕けちる褐色
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テナーサックス奏者の永見緋太郎が探偵役を勤める「日常の謎」を扱った連作短篇集。
音楽も推理も天才肌で常識にとらわれない永見と、いつもその横でハラハラしている語り手の唐沢とのコンビがなんとも素敵。
ミステリ度は低めだけど、永見がひょうひょう事件を解き明かして、鼻持ちならないヤツラをやりこめるのは爽快だ。

探偵役も語り手もジャズメンなだけに、ジャスにまつわる話が大半をしめているのだけれど、そこがまたこの作品の魅力になっている。作者の文章力のおかげで、ジャスに関してはほとんど知識のない私でもすんなり読めたし、エキサイティングな演奏が聴こえてくるようでもあった。ライブハウスにジャズのセッションを聴きに行きたいな~と思ってしまった。

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2006年8月23日 (水)

なすとベーコンのトマトソースパスタ

Tomatonasuなすとトマトソースの組み合わせは相性がよくて美味しいですよね。

トマトソースで抗酸化作用のあるリコピンを効率よく摂取できるそうですよ。

スライスしたニンニク2片と玉ねぎ1/2個のみじん切りをオリーブオイルで炒め、ベーコンを加えベーコンの油が出るまでさらに炒める。なすを加えてかるく炒めたら、ホールトマト1缶、固形スープ1/2個、クレイジーソルト、コショウを入れて10分ほど煮る。塩で味をととのえる。茹で上がったパスタとソースを和えたら、出来上がり。

私はタバスコ、子供は粉チーズをかけて、いただきまーす。

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2006年8月22日 (火)

『黄金蝶ひとり』太田忠司

4062705680『黄金蝶ひとり』
太田 忠司 (著)
網中 いずる(画)
講談社ミステリーランド (2004/1/31)

-----[ あらすじ ]-----
5年生の白木洸は、夏休みの間、茶木村にある祖父の家で過ごすことになった。村はアサギマダラという蝶の生息地で、その森には森を守るもの"テツ"が住んでいる。元村長の息子は、この村を観光地化しようと画策していた。ある日、洸から黄金蝶を見たという話を聞いた祖父は家を出たまま行方不明になってしまう…。
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こういう話、子供は大好きだろうなー。
近づいてはいけないという鍾乳洞、村の秘密の宝物、森を守るもの"テツ"…と、ワクワクがてんこ盛り。
おまけに、冒頭にあるのは読者への挑戦状だ!
そうきたか、と思わずニヤリ。

ハラハラドキドキの冒険話に加え、ミステリ的ネタもしっかりと仕込まれていて最後にはちゃんとサプライズも用意されている。

大人にはちょっと物足りない感があるけれど、本来ミステリーランドが対象としている年齢(小学校高学年くらい)の子供達には強力にお勧めです。
読書の面白さを感じてもらえそう。

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2006年8月20日 (日)

バナナ酢

Bananasuらでぃっしゅぼーやで届いたバナナが1本残っていたので、最近話題のバナナ酢を作ってみました。

バナナを加えることでお酢の健康効果がさらにパワーアップするのだとか。

これ、美味しいです!
普通のお酢は飲みにくいので、今まで市販のフルーツ酢やもろみ酢を買っていたのですが、それと変わらない美味しさです。
フルーツ酢って一本1000円近くするじゃないですか。
なので家族で毎日飲み続けるのはお財布的にキツくて中断していたけれど、このバナナ酢なら作り方も簡単だし、材料も手軽に入手できるので、続けられそう。

ダイエット、疲労回復、便秘などに効果があるらしいので、しばらく続けてみようと思います。


--<材料メモ>--
・バナナ 1本
・てんさい糖 100g
・黒酢 200ml
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2006年8月19日 (土)

講談社ミステリーランド

Mystery_2ミステリーランドとは

”かつて子どもだったあなたと少年少女のための―― ”

というキャッチフレーズがついている講談社のシリーズです。

基本的に児童書なのだろうけれど、キャッチフレーズ通り、大人が読んでも十分楽しめる内容になっています。
人気のミステリ作家さんらがずらりと名を連ねている、とても豪華で魅力的なシリーズ。
子供が読むことを想定してあの作家さんはどんな話を書いたのかなぁ…という点にも興味をそそられますし、あとがきの「わたしが子どもだったころ」にはそれぞれ個性やお人柄が出ているようで楽しいです。


・『くらのかみ』 (著)小野不由美 (絵)村上勉 (2003/7)

・『子どもの王様』 (著)殊能将之 (絵)MAYA MAXX (2003/7)

・『透明人間の納屋』 (著)島田荘司 (絵)石塚桜子 (2003/7)

・ 『虹果て村の秘密』 (著)有栖川有栖 (絵)矢吹申彦 (2003/10)

・ 『魔女の死んだ家』 (著)篠田真由美 (絵)波津彬子 (2003/10)

・『ぼくと未来屋の夏』 (著)はやみねかおる (絵)長野ともこ (2003/10)

・『黄金蝶ひとり』 (著)太田忠司 (絵)網中いづる (2004/1)

・『鬼神伝 鬼の巻』 (著)高田崇史 (絵)村上豊 (2004/1)

・『闇のなかの赤い馬』 (著)竹本健治 (絵)スズキコージ (2004/1)

・『探偵伯爵と僕』 (著)森博嗣 (絵)山田章博 (2004/4)

・『いつか、ふたりは二匹』 (著)西澤保彦 (絵)トリイツカ サキノ (2004/4)

・『鬼神伝 神の巻』 (著)高田崇史 (絵)村上豊 (2004/4)

・『魔王城殺人事件』 (著)歌野晶午 (絵)荒井良二 (2004/9)

・『ほうかご探偵隊』 (著)倉知淳 (絵)唐沢なをき (2004/11)

・『ラインの虜囚』 (著)田中芳樹 (絵)鶴田謙二 (2005/7)

・『神様ゲーム』 (著)麻耶雄嵩 (絵)原マスミ (2005/7)

・『カーの復讐』 (著)二階堂黎人 (絵)喜国雅彦 (2005/11)

・『びっくり館の殺人』 (著)綾辻行 (絵)七戸優 (2006/3)

・『怪盗グリフィン、絶体絶命』 (著)法月綸太郎 (絵)本秀康 (2006/3)

・『銃とチョコレート』 (著)乙一 (絵)平田秀一 (2006/5)


~以下続刊~
我孫子武丸、井上雅彦、井上夢人、恩田陸、上遠野浩平、菊地秀行、京極夏彦、山口雅也、・・・

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