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2006年8月31日 (木)

『いつもの朝に』今邑彩


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いつもの朝に
今邑 彩(著)
集英社 (2006/03)

-----[ あらすじ ]-----
画家の日向沙羅には中学生で年子の2人の息子がいる。夫は事故で亡くなっていた。兄の桐人は成績優秀、スポーツ万能、容姿端麗で人望もあり学校ではアイドル的存在だが、弟の優太は勉強もスポーツも全くだめなうえにチビでニキビでぱっとしない。優太は、ちょっとしたきっかけで、父から贈られたぬいぐるみの中から奇妙な手紙を発見する…。
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出生の秘密を知ってしまったせいでアイデンティティーが崩壊し苦悩する兄弟と、家族の絆の物語。

ミステリ的な部分はあるものの答えは予測の範囲内。
自分の忌まわしい出生の秘密を知り苦悩する…という設定は既視感をいなめないし、ストーリー展開もありがちなように思えた。
それでも二段組で410ページを一気読ませるものがあったし、読みやすくもあると思う。
重いテーマをあつかっているけれども、どんよりと暗い気持ちにならないのもいい。

ただ、ラストはどうなんだろう。
結局彼は自分の血の呪縛からは解き放たれなかった、ということにならないか?
なんだか釈然としない終わり方だった。

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