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2006年11月22日 (水)

『群青の夜の羽毛布』山本文緒


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群青の夜の羽毛布
山本 文緒(著)
文藝春秋 (2006/05) / 文庫

-----[ あらすじ ]-----
大学生の鉄男は、急な坂道の上にある家で暮らす不思議な年上の女性・さとると恋愛関係になる。病弱なさとるは、大学を中退し、家事手伝いをしていた。鉄男は、繊細で不安定なさとるに惹かれつつも、異常に母親に怯え家に縛られる彼女の姿に疑問を持ち…。
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息苦しくなるような話なのだけど、グイッと引きずり込まれた。
張りつめた緊迫感にキューッとなり、薄ら寒い怖さに凍りつく。

主人公さとるの家族に隠された秘密がちらちらと見え隠れし、ミステリ的要素も。

悪霊や未知の病原菌が出てくる下手なホラー小説より、よっぽど怖かった。
だって、リアルなんだもん。
主人公のさとるや、その母親のような人って、ここまで極端ではないにしろ、現実に居るもんなぁ。
なので、こんな異様な家族だって空絵事とは思えない。
実際、現実にニュースになっている、壊れた家族、壊れた親による事件が頭をよぎる。

恋愛小説としても読めるけど、私には家族・親子の話としての方が印象に残った。

母親の異常なまでの支配欲は、劣等感の裏返しなのか。
それにしても、この母親からは家族に対する愛情がみじんも感じられない。
娘を追い詰め、家族を崩壊し、一体どうしたかったんだろう…。

強権的な母親。
母親に支配されピクピクしつつも、そこから抜け出せず精神的に追い込まれて行く娘。
なのに、この親子はよく似ている部分があり…。
あー怖い。

改めて、親子の関係や家族について考えさせられる小説だった。

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